(9日、第106回全国高校野球選手権京都大会2回戦 洛星1―0山城)

 投手戦の末に惜しくも敗れた山城は、登板した2人の2年生投手の力投が光った。

 先発の井上瑞貴さんは、初回に先制を許したが、三回から六回まで三者凡退に抑え続けた。

 七回無死二、三塁のピンチでマウンドを引き継いだ林統威(とうい)さんは「ロースコアの展開は予想通り。絶対に抑える」と意気込んだ。直球を思い切りよく投げ込み、後続を中飛、三振、右飛に抑えて追加点を許さない。八回は走者を出したものの、三振を奪って切り抜けた。

 試合の後、井上さんはベンチ裏にうずくまって、声を上げて泣いた。林さんは「直球をさらに磨いて、まっすぐで押せるピッチャーになりたい」と汗をぬぐった。(八百板一平)

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