(9日、第106回全国高校野球選手権東東京大会2回戦 高島6―2戸山)

 戸山との初戦、9回9奪三振2失点の好投で高島に勝利をもたらしたのは、本職が中堅手の背番号8、笹尾隼矢(しゅんや)(3年)だった。

 公式戦の登板は、春の都大会の1イニングのみ。「緊張した」という初回、失策が絡んで2点を失った。

 だが、2回以降見違えるような投球をみせた。外野に運ばれた被安打は1本だけ。直球で内野ゴロ、スライダーで三振と相手につけいる隙を与えなかった。「内野を信じて打たせて取る」投球を意識したという。

 夏は複数の投手がいないと勝ち進めないと今春、牛久保和哉監督から投手もやるよう言われた。強豪との練習試合で登板の機会を多く与えられ、実戦経験を積んできた。

 牛窪監督は「普段はコントロールが課題だが、今日はすばらしい投球だった」と評価した。笹尾は「直球と変化球の腕の振りが同じになるよう、練習を重ねてきた。毎試合先発したい」。=JPアセット江戸川(中村英一郎)

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