第106回全国高校野球選手権兵庫大会が6日からはじまる。新基準の低反発バットが導入されてから、初めての夏の大会を迎える。例年以上にロースコアの好ゲームが増える可能性がある。

 今大会も、好投手が多い。球速で見ると、神戸弘陵の村上泰斗投手(3年)や報徳学園の今朝丸裕喜投手(3年)、ノーシードの滝川で背番号「8」をつけてマウンドに立つ新井瑛太投手(2年)は、最速150キロを超える直球を投げる。

 制球力に優れた投手では、社の福田海晴投手(3年)、須磨翔風の槙野遥斗投手(3年)、報徳学園の間木歩投手(3年)らがいる。

 大会への取材を進めるなかで、近年に他府県から移ってきた監督に兵庫県の高校野球の特徴を尋ねると、こう返ってきた。

 「打撃力よりも投手力、守備力が高いチームが多い」「バントや盗塁を絡めて攻めるチームが多い」。いわゆる「投高打低」のイメージだ。ほかにも「私立だけでなく、公立にも強豪校が多い」という答えもあった。

 以前と比べて打球が飛ばなくなったと監督や選手が言う低反発バットの影響で、その投高打低に拍車がかかるのか。反対に、緻密(ちみつ)な野球が際立つ大会になるとも言える。県立の社が3連覇を狙う大会で強豪私立が盛り返すのか、今大会も楽しみだ。(森直由)

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