パリオリンピックでは、スケートボードや新競技のダンス競技・ブレイキンなどのアーバンスポーツが観光名所でもあるコンコルド広場を中心に行われ、大会スローガンの『広く開かれた大会』を象徴する1つとして注目されています。

パリではスケートボードなどが街なかに根づいていて、交通や歩行者の安全に配慮して練習を行える広場や施設が点在しています。

パリ中心部の大通り沿いの広場では、先月27日も多くのスケーターが集まって技を繰り返し練習する姿が見られました。

フランス南部から来たという15歳の少年は「この場所はスケートをするのに心地がよくて、人もたくさんいるからワクワクする。オリンピックのときはパリにはいないが、スケートボードはテレビで見ると思う」と開催を待ち望んでいました。

アーバンスポーツへの注目度を高めるため、オリンピック本番に向けてさまざまなイベントも行われています。

先月29日には、コンコルド広場近くの施設で自転車のBMXの元選手によるデモンストレーションが行われ、訪れた観光客が興味深そうに技を見ていました。

また、新競技のブレイキンの知名度を高め競技人口も増やそうと、パリ市のスポーツセンターでは、子どもや初心者向けの体験レッスンが行われました。

このレッスンは、パリ市が先月あわせて4回開き、フランスのベテランダンサーが足や手の使い方を手本を見せながら指導し、子どもたちも思い思いのダンスで表現をして新競技の魅力を体感していました。

参加したパリ市内に住む9歳の男の子は「かっこいい技を出す人を見て自分もやりたくなった。回転しながらバランスを取るところや、パワームーブがかっこいい」と話していました。

また、フランスにダンスを学ぶために留学しているというイタリア人の女性は「アドバイスを受けられて、入門レベルだがこうやって学べるのはいいことだ。オリンピックをきっかけにブレイキンに注目が集まって本当にうれしい」と話していました。

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