昨夏の都市対抗野球大会で力投する三菱重工Westの竹田祐投手=東京ドームで2023年7月16日、徳野仁子撮影

 社会人野球のわかさ生活第74回JABA京都大会が23日、開幕する。京都市のわかさスタジアム京都、京都府宇治市の太陽が丘野球場、大津市のマイネットスタジアム皇子山で、計16チームが4組に分かれて総当たり戦を行う。各組1位が進む準決勝は27日、決勝は28日、いずれもわかさスタジアム京都で行われる。

 4連覇を狙う三菱重工Westや昨秋の日本選手権を制した大阪ガスなど近畿勢に加え、昨年の都市対抗の決勝に進んだトヨタ自動車とヤマハ、4月のJABA四国大会を制したJR西日本などが顔をそろえ、激戦が展開されそうだ。

 三菱重工Westはプロ野球・阪神で11年プレーした北條史也内野手、三菱重工Eastから元巨人の山下航汰外野手が加わり、打線に厚みが増した。4月のJABA岡山は予選リーグで敗退したが、いずれも最速150キロ超の右腕、竹田祐投手、鷲尾昂哉投手ら投手陣も安定感があり、投打に力がある。

昨秋の日本選手権優勝に貢献した大阪ガスの稲垣豪人投手=京セラドーム大阪で2023年11月18日、望月亮一撮影

 峯岡格新監督となった大阪ガスは投手陣が充実する。日本選手権で優勝の原動力となった稲垣豪人投手、大宮隆寛投手の3年目右腕コンビがけん引し、関学大で主戦だった左腕・執行大成投手ら楽しみな存在が加わった。昨年のこの大会は決勝で完封負けを喫しており、打線の奮起にも期待が懸かる。

 パナソニックには、近大4年春に関西学生リーグで最優秀選手とベストナインに輝いた坂下翔馬内野手が入った。小柄ながら力強い打撃が持ち味の即戦力だ。日本生命は、ルーキーイヤーから勝負強さを発揮し、ドラフト解禁年を迎えた山田健太内野手らに注目が集まる。

 ヤマハは4月のJABA静岡大会で準優勝するなど、今年も力は健在だ。

 優勝チームには、今秋に行われる日本選手権の出場権が与えられる。【下河辺果歩】

京都大会出場チーム

 A組(NTT西日本、明治安田生命、ヤマハ、三菱重工West)B組(ミキハウス、パナソニック、東芝、シティライト岡山)C組(大阪ガス、日本製鉄瀬戸内、JR西日本、東京ガス)D組(日本生命、トヨタ自動車、日本新薬、宮崎梅田学園)

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