今季、ドイツ・サッカー2部「ホルシュタイン・キール」でプレーしたFW町野修斗選手(24)=三重県伊賀市西明寺出身=が20日、伊賀市役所を表敬訪問した。岡本栄市長らに「来季は1部に昇格する。自分次第で日本代表をつかみ取るチャンスもある」と話した。

 町野選手は2021年のシーズンから湘南ベルマーレに所属し、22年のW杯カタール大会では日本代表に選ばれた。23年には、Jリーグ史上初めて前半のみで4得点を決めた。同年6月からドイツのチームに完全移籍。31試合に出場し、5ゴール、4アシストと活躍、チームはクラブ史上初めて1部への昇格を決めた。

 町野選手は移籍当初、言葉や食事の壁があったが、昨年結婚した妻やチームの支えで乗り越えられたという。「出場試合数は満足している。1部昇格を決め、数万人が集まったパレードで街中が盛り上がり、感激した」と振り返り、試合で勝ち越し弾を決めた際は忍者ポーズを取ったという。

 一方、「個人の成績は満足していない」「代表への招集がなかったのは悔いが残る」と反省を口にした。

 今回は約半年ぶりの里帰り。「空気がおいしい。何かしようという気が起こらないくらい落ち着ける」と笑顔で語った。26日にドイツに向かう。(小西孝司)

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