第106回全国高校野球選手権宮城大会の抽選会が24日、宮城県の名取市文化会館であり、参加66校59チームの組み合わせが決まった。開会式は7月6日、楽天モバイルパーク宮城である予定で、古川学園の青沼佑真(ゆま)主将が選手宣誓をする。同日の開幕試合は、佐沼―白石工となった。

 日程が順調に進めば、決勝は同球場で23日午前10時からの予定だ。

 優勝校は8月7日に阪神甲子園球場(兵庫県)で始まる全国大会に出場する。

 抽選会ではシード校から順に、各チームの主将がくじを引いた。白石工との開幕試合を引き当てた佐沼の及川悠輝主将は「びっくりした。開幕戦を意識してしまうところはあるけれど、目先の勝負に集中していきたい」と話した。

 第1シードで31回目の夏の甲子園出場を目指す仙台育英は、13日に仙台市民球場で第1試合に登場する。湯浅桜翼主将は「自分たちのやりたい野球をいかにやっていくかが大事。それに向けてしっかり調整していく」と話した。

 仙台三と対戦するのは仙台一。仙台一の小川郁夢主将がくじを引くと公立の実力校同士の組み合わせに「おー」という声が上がった。小川主将は「持ち味である守備からリズムをつくる野球をやっていきたい」と意気込んだ。(吉村美耶、岸めぐみ)

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 Aブロックには、昨年の甲子園大会で準優勝を果たした仙台育英と強豪校とされる東北が入った。昨年も同じブロックだった。両校が勝ち進めば、3回戦で対戦することになる。仙台育英は山口、武藤、佐々木広らの厚い投手陣に加え、打線も浜田、鈴木、湯浅など甲子園経験のある選手がそろう。中新田―石巻工も好ゲームとなりそうだ。

 Bブロックでは、昨年春秋連続で東北大会に出場した仙台一と、総合力のある仙台三が初戦で対戦する。シード校は昨秋、県大会準優勝の古川学園と、今春の県大会ベスト4の東北学院榴ケ岡だ。

 Cブロックでは、昨秋に仙台育英、今春に東北にそれぞれ勝利した東陵と、粘りのあるプレーを見せる仙台が1回戦で戦うほか、宮城初の5校連合となる涌谷・宮城水産・石巻北・迫桜・岩ケ崎は、宮城広瀬と対戦する。シード校は昨秋、今春の2季連続で東北大会出場を果たした聖和学園。初戦では、角田と東北学院の勝者と対戦する。

 Dブロックでは、仙台商―仙台南の公立強豪校同士の対戦が、1回戦屈指の好カードとなりそうだ。シード校は昨夏と今春の県大会決勝で、仙台育英と対戦して敗れたものの、準優勝を果たした仙台城南だ。(吉村美耶)

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 選手宣誓は、希望した21チームの主将21人から抽選で、古川学園の青沼佑真主将に決まった。

 「当たる気がずっとしていた」という青沼主将。選ばれた瞬間、はにかんだ。壇上では「これまで自分たちの高校は甲子園出場できなかったので、その思いも込めてしっかり選手宣誓をしたい」と意気込んだ。

 希望したきっかけは、監督から「やってみないか」と言われ、一生に一度の挑戦をしたいと思ったからだという。

 人前で話すのは小さいころから得意ではなかったが、昨年の秋季大会から主将として報道陣のインタビューに答える中で、徐々に「得意になってきた」という。

 宮城県出身の青沼主将。過去の選手宣誓では、先輩が東日本大震災などの自然災害を取り上げていたことに触れ、「自分の野球人生で経験してきた一球の大切さや、チームがまとまったときの力を伝え、1月の能登半島地震の被災者の方々に勇気を届ける宣誓をしたい」と決意を語った。(岸めぐみ)

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 県高野連は24日、高校野球の発展に貢献した17人を表彰した。受賞者は次のみなさん。(敬称略)

 【功労賞】

◇30年以上部長・監督をした方

下原俊介、渡辺徹、金山浩、鈴木利明

◇20年以上部長・監督をした方

吉岡勝利、後藤大、松井康弘、荻野智志、佐藤貴志

◇10年以上部長・監督をした方

伊藤淳、吾妻誠基、日野明、阿部翔太

◇20年以上審判をした方

武田徹、渡辺明夫

◇10年以上審判をした方

新田健治、畠山和幸

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