昨年のフランスとの強化試合で3点シュートを放つ富永啓生選手(中央)=東京・有明アリーナで2023年8月17日、和田大典撮影

 モントリオール・オリンピック以来、48年ぶりの自力出場となったバスケットボール男子。注目の一人は今年、米国のネブラスカ大を卒業し、プロリーグのNBA入りも目指す富永啓生(けいせい)選手(23)だ。

 群を抜く長距離シュートの技術を武器に東京五輪では3人制に出場。その後、5人制の日本代表に加わり、沖縄で行われた昨年のワールドカップ(W杯)では、五輪の出場権獲得に貢献した。自身が打ったシュートがリングに吸い込まれるたび、会場を包んだ大歓声は記憶に新しい。

 1次リーグは、W杯や強化試合で敗れた強豪ドイツやフランスと同じ組だ。「チームとしてレベルアップしたところを見せたい」とリベンジを誓う。特に開催国のフランスには大声援が予想されるが「アウェーでも楽しみ。自分が3点シュートを決めて会場を静めるのは楽しいし、好き」と話す。本番では、会場に静寂をもたらしてほしい。【写真・文 和田大典】

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