DeNAは大リーグ・ダイヤモンドバックスと2019年から業務提携し、コーチやスタッフを派遣してチーム編成や選手育成のノウハウなどを共有していましたが、3月、この業務提携を解消したということです。
また、日本ハムも去年ワールドシリーズを制したレンジャーズと2018年から同様の内容の業務提携を結んでいましたが、こちらも3月下旬に解消したということです。
大リーグ機構は、これに先立つ3月上旬に大リーグの全30球団に対し、日本を含む他国のプロ球団との間に、選手の獲得に向けた不正な事前交渉につながる関係を結ぶことを禁止した通達を順守するよう通知していて、両球団の対応はこのあおりを受けた形となります。
大リーグ機構は、人材交流や選手育成に関して大リーグの球団と他国のプロの球団が協力すること自体は禁止しないとしていますが、大リーグ機構と他国のプロリーグが合意した以外の方法で球団と選手が接触することや、他の球団ができないスカウト行為を行うことについては厳しく禁止することを取り決めています。
大谷選手をはじめとした日本選手の活躍により今後、日本選手の獲得競争が激しくなることも予想される中、今回、選手獲得のルールを順守するよう大リーグ球団に改めてくぎを刺したものとみられ、影響が広がっています。
プロ野球 主力選手の大リーグ希望相次ぐ
プロ野球では、将来的な大リーグ移籍の希望を明らかにする選手が相次いでいて、今後、有力選手の獲得が激しくなることも予想されます。
2022年、28年ぶりとなる完全試合を達成したロッテの佐々木朗希投手はことし1月に将来的な大リーグ挑戦を目指すことを明らかにし、登板する試合に獲得を目指す大リーグの複数の球団のスカウトが足を運ぶ姿も見られます。
2022年、史上最年少で三冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆選手は来年が3年契約の最終年でポスティングシステムを使った大リーグへの移籍が容認されています。
このほか、西武のエースで、3年連続で2桁勝利を挙げている高橋光成投手などチームの主力選手が大リーグへの移籍を希望するケースが相次いでいます。
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