東京スカイツリーの階段を子どもたちと一緒に上り切った宇野昌磨さん(右)=東京都墨田区で2024年6月23日午前8時12分、倉沢仁志撮影

 フィギュアスケートで日本男子として初めて世界選手権連覇を果たし、5月に現役引退した宇野昌磨さん(26)が23日、地元小学生と一緒に東京スカイツリーを階段で上がるイベントに参加した。日本オリンピック委員会(JOC)による今夏のパリ・オリンピック日本代表の活躍を祈願する活動の一環。「高みを目指す」というコンセプトのもと、地上450メートルの展望台まで2552段を約1時間かけて上った。

 宇野さんはJOCの「誰もが憧れるアスリートの象徴」として「TEAM JAPANシンボルアスリート」の一人に認定されている。このほか、いずれもJOCアスリート委員で元競泳選手の伊藤華英さん、元重量挙げ選手の三宅宏実さん、元リュージュ選手の小口貴久さんも参加し、子どもたちと交流した。

 イベント後、取材に応じた宇野さんは「あまり陸の運動をすることが少ないので、最初は不安でしたが、子どもたちも一生懸命頑張っていましたし、それが励みとなって最後まで楽しく上ることができました」と振り返った。パリ五輪に挑む代表選手には「全員けがなく無事に最後まで自分の力を発揮できるように心から応援しています」とエールを送った。【倉沢仁志】

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