BMXフリースタイルは、自転車でさまざまな技を繰り出し、その難度や完成度を競う種目で、ハンガリーのブダペストで開かれている予選シリーズ第2戦の決勝は、2回のランのうち高い方の得点が採用される方式で争われました。

東京オリンピックで5位に入賞し、日本選手でただ1人、12人で争う決勝に進んだ中村選手は、1回目のランで自転車の車体ごと横に2回転する大技を決めたほか、持ち味の高さのある滞空時間の長いエアを見せて89.00をマークしました。

2回目のランでは、多くの技を披露することができず70.40に終わり、1回目の得点が採用され8位となりました。

暑さもあり、転倒する選手が相次ぐなか、高い難易度の技を次々と成功させたフランスのアントニー・ジャンジャン選手が、中国での第1戦に続き優勝しました。

BMXフリースタイルは、予選シリーズ2大会での獲得ポイントによる順位で男女それぞれ上位6位までの選手がパリオリンピックの出場権を獲得できますが、中村選手は2大会あわせて65ポイントで9位となり、予選シリーズでの出場権獲得はなりませんでした。

ただ、中村選手はおととしの世界選手権で優勝していて、残り6つの出場枠のうち、1枠が日本に与えられる見込みです。

その場合、日本の出場枠は今回の予選シリーズでも日本選手で最上位に入った中村選手に割り当てられることが確実で、東京大会に続く2大会連続のオリンピック出場が濃厚となっています。

中村輪夢 “しっかり練習してパリで新しい技”

中村輪夢選手は「もう少し技を入れられたら良かった。ほかの選手のパリにかける思いを感じ、本当にレベルが上がっていると痛感した。パリオリンピックでは出そうと思っている新しい技があるので、しっかり練習していきたい」と話していました。

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