後半26分、トライを決める日本WTB根塚=国立競技場で(大友信彦撮影)
◆「体力も心も追いついてないが、試合ごとに伸びる」
ジョーンズHCは笑みをたたえ、会見場に現れた。初陣での黒星も大きな問題ではない。「糧を得た。良い方向に進んでいる」。強豪イングランドとの対戦経験を積み、「超速ラグビー」を体現した点も評価した。 日本は前半4分、自陣から蹴らずに反撃。片手投げを含めた連続パスで揺さぶり、フランカーのリーチ主将らが力強く突進しゴール前に迫った。トライは決められなかったが、密集を起点に10度以上の攻めを矢継ぎ早に展開。SH斎藤は「速くボールを動かせば通用する」。互いに体力十分の序盤で押し込めた。 ただ連係攻撃は決定機での精度が不足し、守備では相手自慢の強力FWに劣勢を強いられた。前半を終え3-26と大勢は決した。それでも本格的に活動を始めたのは今月から。ジョーンズHCは「どういうラグビーをするかは示せた。体力も心も追いついてないが、試合ごとに伸びる」とまずは及第点を与えた。 初キャップ組が8人と新戦力が多く、育成面も重視。そのチームで昨年W杯3位にセットプレーでも対抗し、2トライを奪う見せ場もつくった。「目指す超速ラグビーは少しずつ見えた。どんどん伸ばしたい」とリーチ。新生エディー・ジャパンの意義深い船出となった。(対比地貴浩) 鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。