プロ野球・ソフトバンク

○ソフトバンク3―1ロッテ●(22日・みずほペイペイドーム)

 好調のソフトバンクを引っ張る周東佑京が、終盤に勝ち越しの一発を放って試合を決めた。「なんとか1点と思っていたので、勝ててよかった」と破顔した。

 ソフトバンクの大津亮介と、ロッテの種市篤暉の投げ合いとなった。8回を投げて1失点と力投する後輩の後ろ姿を守備位置から見ていた周東は「負けだけは付けさせたくない」と念じ、八回2死で迎えた第4打席。種市が投じた内角高めの球を捉え、右中間スタンドに飛び込む勝ち越しの本塁打を決めた。

 5月以降は打撃不調で、さらに若手の台頭も重なって「少し焦りもあった」という。8日のDeNA戦では、僅差でリードする試合展開の中で致命的な走塁ミスも犯したことから「一つ一つのプレーに丁寧さを意識し、自分の野球に対する取り組み方も見つめ直した」と振り返る。そんな取り組みが勝ち越し弾に結実した。

 チームは今季最多の貯金24となり独走態勢を築いているが、「過去の経験から余裕を見せたらいけない。毎試合を頑張るだけ」と周東。慢心や隙(すき)を排除し、ペナント奪還に向けてまい進する。【林大樹】

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