第106回全国高校野球選手権大分大会(大分県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が19日、大分市の別大興産スタジアムであり、参加43校の対戦相手が決まった。7月6日に同球場で開会式があり、その後、大分商と大分高専の開幕試合で熱戦の火ぶたが切られる。試合はすべて同球場で行われ、日程が順調に進めば決勝は25日午前10時の予定。

 午後3時、出場43校の主将が集まった別大興産スタジアムのバックネット裏は、静まりかえり緊張感に包まれた。抽選会はシード校以外の35校が順番に封筒に入ったくじを引き、トーナメント表の同じ番号に学校名の書かれた札を貼り付けていった。抽選を見守る主将たちは、バックスクリーンに映るトーナメント表などを眺めながら隣に座る他校の主将らと顔を見合わせるなど、徐々に緊張がほぐれていった。

 6日の開幕試合に決まった大分商の河野新主将(3年)は、「開幕試合は予想していなかった。粘り強く戦っていくことを意識したい。秋、春と結果を残せなかったので、夏は必ず甲子園に出場していろんな方々に恩返しできるように戦いたい」。大分高専の武藤玄明主将(3年)は「開幕試合をやるので、元気よく試合を盛り上げたい。チームみんなで協力し、いい試合をして最後勝ち切れるように頑張りたい」と意気込んだ。

 第1シードの明豊は、中津東と宇佐の勝者と、大分舞鶴は大分商と大分高専の勝者とそれぞれ対戦相手が決まった。

 開幕当日は午前10時半から開会式があり、全校の選手がグラウンドを行進する。入場料金は大人600円、高校生は制服着用し学生証の提示で200円、中学生以下は無料。(大村久)

選手宣誓は中津北・朝田遥斗主将

 開会式での選手宣誓は、希望者25人による抽選の結果、中津北の朝田遥斗主将(3年)に決まった。立候補した理由について、朝田主将は「今までの先輩方が選手宣誓している姿を見てすごく感銘を受けた」と述べ、「開会式に来てくださる皆さんの心に届くような選手宣誓をしたい」と抱負を語った。

 大会について「最後まで全力で諦めず、仲間と楽しくプレーしたい」と意気込んだ。(大村久)

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