ロッキーズ戦の6回、20号ソロを放ち打球の行方を追うドジャース・大谷=デンバー(共同)

 18日のロッキーズ戦、2―7の六回。ドジャースの大谷は振り切ったバットをしばらく離さなかった。じっと行方を見詰めた打球は、今季のメジャー最長となる約145mを飛び、バックスクリーン前の茂みへと消えた。特大の当たりで4年連続20号に到達し、本塁打数はナ・リーグトップのブレーブス、オズナに並んだ。  左投手が投じた内角寄りのスライダーだった。自身のベルト付近から曲がってきた球を、しっかりと懐まで呼び込んで一閃。技術も詰まったアーチに、ロバーツ監督は「表現する言葉が見当たらないほどに素晴らしい」と絶賛した。  一方で九回はつなぎ役に徹した。4―9から代打ヘイワードの満塁本塁打で1点差に迫った直後だった。走者をためたい場面で大振りせず、チェンジアップを流し打ち。左前打で出塁し、その後のT・ヘルナンデスの逆転3ランにつなげた。  豪打と巧打で、チームを劇的な勝利へと導いた。日頃から大谷と親しく接するT・ヘルナンデスは「大谷たちがつないでくれた好機。何とかしたかった」と誇らしげに語った。(デンバー共同)


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