第106回全国高校野球選手権大阪大会(朝日新聞社、大阪府高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が17日、大阪市天王寺区のホテルアウィーナ大阪であり、参加155チームの対戦相手が決まった。

 昨夏代表の履正社は、開明と豊中の勝者と対戦。これまで5度の全国選手権優勝があり、今春の選抜大会8強の大阪桐蔭は、成城と東の勝者と顔を合わせる。春の近畿大会大阪府予選で履正社、大阪桐蔭を破り、優勝した大阪学院大は港と同志社香里の勝者との対戦が決まった。

 春の近畿大会大阪府予選準優勝の興国は明星と東住吉の勝者、4強の大商大は藤井寺・松原と今宮の勝者、同じく4強の東海大大阪仰星は摂津と淀商の勝者との顔合わせ。昨夏の大阪大会4強の関大北陽は汎愛と箕面自由の勝者、同4強の箕面学園は守口東との組み合わせ。6年ぶりの夏の甲子園を目指す近大付は和泉との初戦が決まった。

 大会は大阪シティ信用金庫スタジアム(舞洲ベースボールスタジアム)などで行われる。7月6日に京セラドーム大阪で開幕し、予定通りに進めば決勝は28日にある。

大阪大会の展望

 (前年優勝校 履正社 前年参加チーム数159)

 今春の選抜8強の大阪桐蔭が軸。だが2強とされる大阪桐蔭と昨夏の大阪大会覇者・履正社の両校を相次いで破り、勢いに乗って春の府大会を初めて制した大阪学院大が台風の目となりそうだ。

 大阪桐蔭は最速154キロのエース平嶋桂知(かいち)をはじめ、140キロ台後半~150キロの投手が5人もそろう。攻撃陣も俊足の境亮陽(りょうや)や、主軸のラマル・ギービン・ラタナヤケらが心強い。守備が鍵となる。

 大阪学院大はチャンスに強い。3番で遊撃手の主将・今坂幸暉(ともき)が攻守共にチームを引っ張る。制球力がいいエースの左腕・前川琉人(りゅうと)は春、大阪桐蔭を相手に1失点で完投した。

 春の府大会準Vの興国は堅守、3位の東海大大阪仰星は打線のつながりが魅力。履正社は昨夏の甲子園にも出場したエース高木大希を擁するが、ノーシードからの挑戦だ。(西晃奈)

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