7月7日に開幕する第106回全国高校野球選手権奈良大会に向け、奈良県高校野球連盟の夏季審判講習会が16日、天理市の天理親里球場であった。17~61歳の審判22人が参加し、夏の戦いに向けたジャッジの基本動作を確認した。

 講習会には天理、高円芸術、国際、宇陀の各校の野球部員たち約50人が協力。指導役は今春の選抜大会で球審だった永井秀亮さん(50)が務めた。参加者には「セーフ・アウトだけでなく、いい思い出になるように選手とコミュニケーションをとって試合を進めてほしい」と呼びかけた。

 グラウンドでは審判の立ち位置などを確認し、ランナーを置いたノック形式での実践講習もあった。今回は初めて理学療法士が講義に参加し、「選手の一番そばにいるからこそ、熱中症や頭部の外傷で判断に迷うことがあれば、すぐにメディカルサポートを要請してください」と呼びかけた。

 大会審判委員長の山田員巨(かずきよ)・県高野連常務理事は「3年生は最後の大会でプレッシャーもあるだろうけど、選手の努力に応えられる正確なジャッジをしたい」と話した。(佐藤道隆)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。