2012年ロンドン大会の銀メダル以来、オリンピックで3大会ぶりのメダルを目指すサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」のパリ五輪代表18人が14日、決まった。8強入りした昨年のワールドカップ(W杯)より上を目指す“伸びしろ”の象徴が、18歳のDF古賀塔子(フェイエノールト)、19歳のMF谷川萌々子(ローセンゴード)のメンバー入りだ。
2人は日本サッカー協会(JFA)のエリート選手育成機関、JFAアカデミー福島出身。昨年のW杯ではトレーニングパートナーとしてチームに同行した。昨年11~12月のブラジル遠征で代表に初選出された時はアカデミー所属の高校生だった。ともに国内プロのWEリーグを経ずに欧州のクラブに加入した点も共通している。
パリ五輪のメンバーはW杯より5人少ない。限られた枠に10代の若手2人を抜てきした池田太監督は「年齢に関係なくしっかりと武器を持っている選手と判断したので、18人のメンバーに入ってきた」と語った。
古賀は球際の強さなど守備面に加え、攻撃の組み立ても巧みにこなす。5月31日のニュージーランド代表との国際親善試合では代表初ゴールをマークした。守備的MFの谷川は長短の正確なパスを供給してチャンスを演出し、パンチ力のあるミドルシュートも得意とする。
平均年齢は25・1歳で、約1年前のW杯は24・8歳(いずれも開幕時)だった。JFAの佐々木則夫女子委員長は「昨年のW杯でも(日本の)平均年齢は出場チームの中でかなり低かったが、今回はさらに10代の選手が入った。キャンプインから元気に若々しく、その勢いのままパリ五輪に入ってもらいたい」と期待した。【高野裕士】
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