プロ野球・ロッテ

○ロッテ4―3西武●(16日・ZOZOマリンスタジアム)

 最後は一振りで決めた。延長十一回、ロッテの岡大海が左翼線への適時打を放ち、今季初のサヨナラ勝ちでシーソーゲームに終止符を打った。

 先制し、西武に逆転を許したものの、終盤に味方の同点弾で延長戦に突入した。流れが目まぐるしく変わる一戦は十一回に入った。2死一、二塁で迎えた打席に「何とか(試合を)決めたい」と気合が入っていた。

 2ボールからの3球目、やや内角に入った直球を振り抜くと、鋭いライナーが三塁手の頭上を破った。駆け寄った仲間に水をかけられ、手荒い祝福を受けながら両手を上げて喜びを表現し、ヒーローインタビューでは「うれしい気持ちでいっぱいです」とファンの声援を浴びた。

 プロ11年目を迎え、昨季は自己最多の本塁打を放った。一つずつ実績を積み重ねてきたが、今季も定位置を確約された立場ではなく「走攻守すべてにおいてアピールしていきたい」。チーム内の活発な競争が、昨季あと一歩届かなかった優勝への道しるべになる。【川村咲平】

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