○ソフトバンク4―2ヤクルト●(11日・みずほペイペイドーム)
球場にいた選手やファンが全身で喜びを表現してヒーローを祝福すると、殊勲者は両手で拳を力強く握って声援に応えた。
ソフトバンクのプロ17年目中村晃が、チームを連敗街道へと引き込まない白星をもたらした。「普段通りやるだけ。目の前の1打席と1球に集中して結果を出せるようやっていく」と頼もしい。
2点を追う七回。ヤクルト先発の吉村貢司郎に六回まで散発2安打に抑えられていた若タカ打線が火を噴いた。先頭の今宮健太から近藤健介までの4連打で2点を返し、なおも1死二、三塁の好機。5球目を捉え、打球は前進守備の内野を抜けて勝ち越しの2点適時打となった。
西武からフリーエージェント(FA)で山川穂高が加入したことで出場機会が減っているが、代打などで出場する際には、球場中から大歓声が湧く。この日も大声援に迎えられたが、今季初対戦となった相手投手の球を冷静に見極めた。
試合は四回、ヤクルトのオスナの2点適時打で先制を許したが、七回の猛攻で試合をひっくり返し、最後はソフトバンク不動の抑えのオスナが締めた。【林大樹】
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