オリックス○4―0●阪神(11日・京セラ)
2年目の成長を示すマウンドだった。オリックスの先発・曽谷龍平が6回無失点、12三振を奪った。伸びのある直球で阪神打線に仕事をさせなかった。
序盤から持ち味の真っすぐで果敢に内角を突いた。四回1死一塁から5者連続三振を奪うなど快調に飛ばすと、ハイライトは1点リードで迎えた六回だ。単打3本で2死満塁のピンチを招いたが、自分らしさを貫いた。
7番・ミエセスに対して、初球は149キロ直球を内角に投げ込んだ。見逃しストライク。追い込んでからも真っすぐを続けて球筋を十分に意識させると、最後はスライダーで見逃し三振に仕留めた。100球ちょうどの快投だ。昨季のセ・リーグMVPに輝いた阪神の先発・村上頌樹を上回る出来だった。
白鷗大からドラフト1位で入団した昨年も交流戦で阪神を相手に先発したが、この時は四回途中6失点で敗戦投手になっていた。
昨季の日本シリーズと同じ顔合わせの「関西ダービー」。雪辱を誓ったマウンドで、これ以上ない投球を披露した。【石川裕士】
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