政治不信を招いたとして、壇上でおわびする杉田水脈衆院議員=山口市で2024年6月2日午後1時41分、脇山隆俊撮影

 自民党山口県連の定期大会が2日、山口市であり、党員ら約500人が出席した。党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、国民の間に政治不信が広まる中、県連所属の国会議員6人のあいさつでは、おわびの言葉が相次いだ。

 政治資金収支報告書への収入の不記載額が1564万円に上り、党の役職停止半年の処分を受けた杉田水脈・衆院議員(比例中国)は「問題発覚後に励ましの言葉も頂いたが、その声にしっかりと応えていこうと決意を新たにした」と述べた。処分はなかったが280万円を記載していなかった江島潔・参院議員は「今以上の透明性をもって国民に理解してもらえる政治活動を進めていきたい」とした。

 最後に「今一度、政権を担うべき公党としての責任を自覚し、国内外に山積する諸問題に強い実行力をもって結果を出すことで、国民・県民の信頼を取り戻していかなければならない」との大会宣言を採択。終了後、報道陣の取材に対し、杉田氏は「事務所の体制も見直し、できる限り自分が責任を持つ形で政治資金に携わっていこうと思う」と話した。【脇山隆俊】

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