自民党の派閥の裏金事件を受け、2024年1月に、派閥の解散を決定した安倍派が、5月30日に、都内の派閥事務所に設置された神棚の「魂抜き」の儀式を行うことが分かった。

安倍派では、派閥の会計責任者が、パーティー収入などを記載しなかったとして政治資金規正法違反の虚偽記載の罪に問われ、現在、裁判が行われている。

こうした中、関係者によると、安倍派事務所の閉鎖に向けて、5月30日に日枝神社の神主をよび、神棚の「魂抜き」の儀式を執り行い、神棚を外す方針だ。

「魂抜き」とは、神社の神主が神棚などに宿る神様の魂を抜く儀式。場所や慣習によって異なるが、これにより、神棚を移すことが可能になるとされる。また、仏教でも同様に、墓の撤去や移動の際に行われることがある。

安倍派はこの儀式を経て、派閥の正式な解散に向けた手続きを進めていく。

一方、自民党の他の派閥をめぐっては、対応が分かれている。

岸田首相が率いていた岸田派は、派閥の解散を決め、近く派閥の事務所を閉鎖する見通し。麻生派は、派閥を存続し、例年行われている夏の研修会についても開催する方針だ。

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