政治資金規正法の改正をめぐり、自民党は17日午後、「自民党案」を正式に決定し、国会に異例の単独提出を行う方針。
自民党は、規正法改正をめぐる公明党との溝が埋まらないため「与党案」を断念し、「自民党案」として議員本人の責任の明確化や、パーティー券購入者の公開基準額の引き下げなどを条文にした改正案を、午後の総務会で了承したあと、単独で国会に提出する方針。
岸田首相「方向性については与党間でも合意ができており、今後、各党と真摯(しんし)に協議を行い、政治の信頼回復に取り組んでまいります」
これに対し、野党からは厳しい声が出ている。
立憲民主党・泉代表「公明党にも断られた自民党案。一蹴されて当然の今の自民党案の低いレベル。野党の案を受け入れて政治改革を進めてほしい」
改正案を審議する衆議院の特別委員会は、来週半ば以降の開催となる見通し。
6月23日が会期末の今国会中の成立を目指す自民党だが、野党との対立に加えて与党内でも意見が隔たっており、審議の行方は見通せない状況。
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