国が秋田県東成瀬村で建設を進めている成瀬ダムについて、工期の延長と事業費の増額が検討されている。14日、秋田県の佐竹知事がダムの工事現場を視察し、「計画の変更は妥当」と判断した。

東成瀬村で建設が進む成瀬ダムは、当初、総事業費1530億円で2024年度の完成を予定していた。しかし、追加の安全対策工事にかかる費用や人件費の高騰などで、3年前に事業費が700億円増額され、工期が2年延長された。

さらに5月10日には、資材価格の高騰などを理由に、事業費が現在の計画からさらに370億円増え、工期を1年延長する見通しが発表された。

これを受けて佐竹知事は14日、ダムの工事現場を視察し、国の担当者から計画の見直しに至った経緯などについて説明を受けた。

今回の計画の見直しにより、県の負担額は68億円増え、約460億円になる見通しとなった。

視察を終えた佐竹知事は「円安の関係で資材・燃料からセメント・鋼材、全部が相当上がっている。県の事業も全部同じぐらいの率で上がっているので妥当だと思う。チェックしてその結果、最終的に県として結論を出す」と述べ、事業計画の見直しに理解を示した。

県は、計画の変更案を6月県議会に示すことにしている。

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