和歌山県

 自民党和歌山県連が2019~22年に支出したとする支部交付金と寄付金のうち、政治資金収支報告書で収入を確認できないとして、市民団体「市民オンブズマンわかやま」が党支部など計16団体に送った公開質問状について、5団体が不記載を認めたことが9日、同オンブズマンへの取材で判明した。事務的なミスだったなどと説明しているという。

 同オンブズマンは16団体に対し、計約765万円分の不記載の疑いがあるとして、遅くとも2日までに回答するよう求めていた。5団体が認めた不記載額は計360万円にのぼる。

 他の11団体のうち、政党支部1団体については、県選管の公表が遅れているが提出済みの収支報告書には正しく記載したと回答。政治団体で県議の後援会からは「県議が代表の政党支部に計上した誤記載だった」として、いずれも修正済みとの回答があった。別の政治団体1団体は1月に寄付金を県連に返金済みという。

 残る計8団体からは期限までに回答がなかった。同オンブズマンは無回答だった団体関係者を中心に刑事告発を検討している。【駒木智一】

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