石破首相は24日夕、臨時国会閉会にあたっての記者会見を開き、この国会について「熟議の国会に相応しいものになった」と強調した上で、政治改革3法が成立したことについて「一歩でも前に進むことは大事だ、それが政治のあるべき姿だと考えている。自民党総裁として申し上げた改革メニューはいずれも法制化できた」と述べ、謝意を示すと共に、成果を強調した。
石破首相は会見の冒頭、この国会の対応について「私どもは比較第一党として、他党の皆様方の意見を丁寧に承り、可能な限り幅広い合意形成を図るように一生懸命努力をしてきた」と述べ、「与野党が侃侃諤諤の議論を行った。まさに熟議の国会にふさわしいものになったのではないかと感じている」と強調した。
その上で「与野党の皆様、そして国民の皆様方に心から厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました」と謝意を示した。
石破首相はさらに、「先般の選挙で示された国民の皆様方の厳しい声を踏まえ、政治改革には特に強い思いを持って取り組んできた」と述べた上で、自民党総裁として示した政策活動費の廃止、旧文通費の使途公開と残金の返納、改正政治資金規正法に基づく第三者機関の早期設置などを実現する政治改革法が成立したことに言及した。
そして「我が党としての案が採用されなかった論点もあるが、少数与党なので、自分たちの意見がそのまま通るわけではないということもよく承知している。100%でなくても一歩でも前に進むことが大事であり、それが政治のあるべき姿だと考えている」と強調した。
また、企業団体献金については来年3月末までに結論を得る方針を示した上で、「自民党総裁として申し上た改革メニューはいずれも年内の法制措置を実現することができた。改めて力をいただきました皆様に心から感謝を申し上げる」と語った。
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