石破茂内閣の事務方トップの佐藤文俊官房副長官が20日午前、林芳正官房長官の定例記者会見を代行した。10月の就任以来初めて。事務担当の副長官が官房長官の定例会見を代わるのは異例だ。

佐藤氏は理由について林氏と青木一彦官房副長官は参院本会議に出席し、橘慶一郎官房副長官はインフルエンザに感染し自宅待機中のためだと説明した。

事務の副長官による過去の会見を整理した記録はないものの、2010年10月に当時の仙谷由人官房長官の会見を滝野欣弥官房副長官が代行した。

佐藤氏は総務省(旧自治省)出身で10月に就任した。20日の会見で「長く国家公務員として勤務し、経験が国のために役立つのであれば、私自身としても幸せなことだ」と述べた。

事務担当の副長官は各省庁間の調整を担う。佐藤氏は「私の役目は霞が関全体に広く目配りし、省庁のやることを円滑に進むようにすること」と語った。「着任して3カ月弱だが重要な課題が山積しており、国民が期待する行政ができるよう努力したい」と強調した。

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