石破内閣で事務の官房副長官を務める佐藤文俊副長官が20日、林芳正官房長官の代行として異例の会見対応を行った。

官房副長官は衆議院議員、参議院議員、省庁出身の3人体制。官房長官が通例午前・午後の会見を行うが、官房長官が国会対応などの場合は、衆議院議員、もしくは参議院議員の副長官が代わりに会見を行うのが通例。

事務の副長官が、官房長官の記者会見を対応するのは、2010年当時の仙谷官房長官の代行で行った滝野欣弥官房副長官以来で、約14年ぶり。

佐藤副長官は、「林官房長官と(参院)青木一彦官房副長官は、参議院本会議に出席する必要があるため対応できず、(衆院)橘慶一郎官房副長官はインフルエンザに罹患し自宅待機中のため、やむを得ず私が代行することになった」と説明した。

佐藤副長官は、旧自治省出身で元総務次官。第二次安倍政権以降の事務の官房副長官は、警察庁出身の杉田和博、栗生俊一両氏が続き、旧自治省出身者は、2009年から2年間務めた滝野氏以来となる。

佐藤副長官は、起用の狙いや自身が務める意義について問われ、「総理から直接聞いたことない。意義などを申し上げるのは僭越だ」とした上で「長く国家公務員として勤務をしてきたので、その経験が国のために役立つということなら、私自身としても幸せなことだ」と述べた。

また、「事務担当の副長官がどこの役所の出身かは、あまり関係ないと思う」とも語った。

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