18日の参院政治倫理審査会の旧安倍派議員の発言要旨は次の通り。
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太田房江氏
2018〜20年に計214万円の還流を受けていた。18、19年の計198万円は、当時の秘書から報告がなく、知らなかった。その年の内に意見交換会など政治活動費として全額使ったと聞いているが、正確に使途を特定できなかった。
還流中止は22年の春ごろ、参院幹事長だった世耕弘成氏の電話で知った。ノルマだけ売ればいいと言われた。再開については何も聞いていない。
松川るい氏
旧安倍派での政治資金パーティー収入の還流などについて、報道まで全く知らなかった。政治資金収支報告書の管理は秘書に任せていた。こうした慣習が漫然と長く続いてきたのは、派閥に組織的に相当な緩みがあったのではないか。安倍晋三元首相が還流をやめようと言ったのに、再開したのは不適切だった。国民への説明責任を果たす上で最も適切だと考え、政倫審に出席した。
森雅子氏
旧安倍派からの還流があったことは、報道まで全く知らなかった。当選1回で閣僚になり、派閥パーティー券の売り上げノルマが跳ね上がった。2019年は改選を迎えた参院選があり、ノルマ未達成でも114万円が還流された。旧安倍派幹部には、国民への説明責任を尽くしてもらいたい。これまで政倫審で弁明してこなかったが、今になって思えば、出席すべきだった。
山谷えり子氏
旧安倍派の政治資金パーティー収入に関する政治資金の取り扱いに疑義が生じていることは、報道で知った。2018年から5年間で、計2403万円の政治資金収支報告書への不記載があった。同派事務局から事務所に記載しなくていいと伝達があり、それに従っていた。
パーティー券販売のノルマ超過分の還流については、04年の参院初当選後、いつの時点か明確な記憶はないが、知っていた。同派と私の政治団体間の不記載を巡る問題であり、脱税には当たらないと考えている。私的流用もない。
〔共同〕
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