自民党の森山裕、公明党の西田実仁両幹事長は17日、都内で会談した。ポスターの「品位保持」規定を新設する公職選挙法の今国会中の改正は困難だとの認識を確認した。2025年通常国会に先送りし、同年夏の東京都議選や参院選に間に合うよう議論する見通しとなった。

同席した自民党の坂本哲志国会対策委員長は記者団に、通常国会の召集日次第で25年度予算案より先に審議する選択肢もあると説明した。西田氏は3日の森山氏との会談で今国会中の改正を求めていたが、与野党での意見集約が間に合わなかった。

調査研究広報滞在費(旧文通費)の使途公開などを盛り込んだ歳費法の改正案が17日に衆院を通過する見込みだ。森山、西田両氏は会談で、改正案で定めなかった使途の範囲について、衆参両院で議論していく方針を確かめた。

自民党は17日の衆院政治改革特別委員会で、国民民主、公明両党が提出した政治資金を監査する第三者機関を国会に設ける法案に賛成する方針だ。森山、西田両氏は早期に第三者機関を立ち上げると話し合った。

今国会は会期を21日までと定める。坂本氏は地方公務員の育児休業法改正案など残る政府提出法案2本について「(審議に)当てはめる日程はできている」との考えを示した。

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