中谷防衛大臣が就任後、初めて沖縄を訪れました。普天間基地の返還は「辺野古が唯一」と従来の考えを示す大臣に対し、玉城知事は「全く将来性のない工事」と直ちに移設を中止して県との対話に応じるよう求めました。

中谷防衛相「沖縄の皆様には大きな基地負担これを引き受けていただいているということ防衛大臣といたしまして大変重く受け止めています。」

石破内閣の防衛大臣として中谷大臣は就任後はじめて沖縄を訪問し、普天間基地の移設に伴い名護市辺野古で進めている埋め立ての進捗などを視察した、15日玉城知事と面談しました。

玉城知事「いつ完成するか分からないという辺野古の工事は現状の状況を鑑みますと私は全く将来性のない工事であり、即刻中止をして対話による解決策を政府には沖縄県と対話をしていただきたいということを強くお願いします。」

これに対し中谷大臣は。

中谷防衛相「辺野古移設に向けた工事を着実に進めていくことが最も適切であると考えております。」

従来の政府見解を述べ、議論は平行線に終わりました。

一方、基地を抱える自治体からは中谷大臣に基地負担の軽減を求める声が上がりました。

當山宏嘉手納町長「嘉手納町ではFー15戦闘機の退役に伴いましてF35戦闘機などの配備深夜早朝の戦闘機の離発着など町民への多大な騒音被害が続いていおります。」

佐喜真淳宜野湾市長「返還合意から今日まで28年。さらに13年近く時間が経つということは、いま住んでいる方々への計画的な街づくりや経済的・時間的ロスが目に見えている。」

知念覚那覇市長「(オスプレイは)事故後すぐに市街地上空での飛行が確認されておりますので、このような対応は地域住民の不安を増やすものと危惧しております。」

このほか中谷防衛大臣は在沖アメリカ軍のトップロジャー・ターナー四軍調整官と面談し、県内で相次いだアメリカ兵による女性への暴行事件について綱紀粛正と再発防止策を求めました。

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