東彼・川棚町の石木ダム事業について9日に開かれた県議会の委員会で、県はダム周辺の地域振興策をまとめた整備計画の具体案を初めて示しました。
県議会の観光生活建設委員会で県側は石木ダム周辺の整備計画の具体案を、議案とは別の審査項目として委員に示しました。
具体案には遊具を設置した公園や、グラウンドゴルフ場のほか農産物の直売所やキャンプ場などの整備が盛り込まれています。
ダムの周辺地域に暮らす人の生活の質が向上し、県内各地から多くの人が訪れて地域が活性化するよう目指しています。
河川課 小川秀文 課長
「今回の素案の公表により、今なお事業に反対されている13世帯の皆さまや水源地域以外の川棚町民の皆さまにも地域振興策に対する具体的なイメージを持ってもらった上でご意見をもらうと共に、石木ダム事業への理解促進につなげたい」
石木ダム事業をめぐっては、県と佐世保市が治水の安定を目的に建設を進めていますが、地域住民13世帯などによる反対運動もあり、事業採択から49年たつ現在も完成していません。
整備計画の具体案は今週末までに県のホームページで公開される予定で、県は地域住民などから意見を求めたい考えです。
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