秋田市のスーパーマーケットに侵入したクマが従業員を襲って店内にとどまり、捕獲までに2日以上を要したことについて、秋田県は6日、一連の対応を検証する考えを示しました。

11月30日、秋田市土崎港西の「いとく土崎みなと店」で従業員がクマに襲われました。クマはそのまま店内にとどまり、捕獲・駆除までに2日以上かかりました。

6日開かれた県議会福祉環境委員会で、県生活環境部の伊藤真人部長は「安全だということを確認してから箱わなを移動して、クマの移動できる範囲をバリケードを築いて狭めて捕獲した」と説明し、安全の確保を第一に考えての対応だったと振り返りました。

その上で、今回の対応が適切だったかどうか、秋田市や警察とともに検証する考えを示しました。

国は、市街地での猟銃使用を認める法改正を進めていますが、県自然保護課の千葉崇課長は「今回の事例は、法改正後の状況であっても、建物の中で発砲するというのはなかなか難しいことがある」と話しています。

県は、今回のケースのようにクマが身を隠す場所が多い店の中などでは「目視で確認ができない」と指摘し、法改正に向けた課題を挙げました。

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