2日から始まった国会での代表質問。
トップバッターに立ったのは、立憲民主党・野田代表だった。
野田代表は、石破首相に政治改革について厳しく追及した。
立憲・野田代表 代表質問で石破首相に「政治とカネ」を追及
立憲民主党・野田佳彦代表：
いつ政治改革をお話されるのかなと待っておりましたが、後半の後半、取ってつけたように最後に触れられました。
立憲民主党・野田佳彦代表：
国民の政治に対する信頼をどのように取り戻すか。そこから始めるのが本来の組み立てではなかったのかと私は思いました。
先週行われた石破首相の所信表明演説に疑問を呈した野田代表。
追及したのは、政治改革についてだった。
立憲民主党・野田佳彦代表：
企業団体献金の廃止について、総理が所信ではまったく触れていない。これについては違和感を感じました。改革の本丸である企業団体献金の禁止をなぜ議論の俎上（そじょう）に乗せようとしないのですか。
石破茂首相：
政党として避けなければならないのは、献金によって政策がゆがめられることであります。これには個人献金も企業団体献金も違いはございません。わが党としては…（ここで「えーーー！」とヤジが飛び、議場内がざわつく）…わが党としては、企業団体献金自体が不適切であるとは考えておりません。
野田代表の質問に眼鏡を外して資料を読んだり、あわてたように資料を読む様子も見られた石破首相。
社会保険の「130万円の壁」についても議論
注目を集める年収の壁もテーマに。
保険料の支払いが生じる「130万円の壁」についても議論が交わされた。
立憲民主党・野田佳彦代表：
手取りへの影響という意味においては、より深刻なのは、社会保険の（支払いが生じる）「130万円の壁」であります。総理は130万円の壁対策に取り組む決意はありますか。
石破茂首相：
いわゆる「130万円の壁」につきましては、当面の対応として、被扶養者認定を円滑化するなど、 年収の壁支援強化パッケージの活用に、まずは取り組んでまいります。
石破首相は、政府の現在の取り組みを答えるのみにとどまった。
自民党議員の質問中には、眠そうなそぶりも見せた。
年収の壁の見直しをめぐっては、ほかの野党議員からも…。
立憲民主党・石川香織議員：
103万円の年収の壁を引き上げることによる地方財政の影響について伺います。地方への減収はすべて補塡（ほてん）されるのでしょうか。
石破茂首相：
専門的な観点も含めて、さまざま考えねばならない論点があるものと認識をいたしております。
(ヤジ)：
総理何にも答えてない！
国民民主党・浅野哲議員（衆院・代表質問、午後3時半過ぎ）：
103万円の壁を引き上げると明言されました。あらためてそのご決意を伺います。
石破茂首相：
いわゆる103万円の壁については、令和7年度（2025年度）税制改正の中で議論し引き上げる。今後各党の税制調査会長間で、さらに議論を深めていただきたいと考えております。
具体的な言及を避けた石破首相。
年収の壁や政治改革に答えを出せるのか正念場だ。
（「イット!」12月2日放送より）
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