長野県宮田村の小田切康彦村長に職員へのパワハラと選挙違反の疑惑が浮上していることがわかりました。パワハラ疑惑については今後、村の顧問弁護士が職員アンケートを行い実態を把握する予定で、村長は「調査結果を待って意思表示する」としています。

宮田村・小田切康彦 村長:
「お騒がせしてしまっている件については、おわびしたいと思っている」

夕方、村議会の全員協議会に出席した宮田村の小田切康彦村長。自身に浮上した職員に対するパワハラと公職選挙法違反の疑惑について、11月、新聞社の記者から取材を受けたことを明かしました。

宮田村・新谷久男 副村長:
「パワハラの事実があったかどうか明確にしていかなければいけない。村としてこういうことは看過できない」

協議会に先立ち副村長と村の顧問弁護士が記者会見を開きました。それによりますと、11月、新聞社の記者から、『複数の職員から「辞めろと言われた」、「書類を投げつけられた」、「民間企業と比べると公務員はダメだ」などと言われたとの情報が入っている』と事実確認を求められたということです。

弁護士の聞き取りに対し村長は、「記憶はあいまい」とした上で、書類を投げたことは否定しましたが、民間企業と比べた発言をしたことは認めたということです。

また、2022年の参議院選挙の公示日前に、役場の課長会で自民党の全国比例区の候補者のリーフレットを配ったことが公選法違反にあたるのではと指摘されたということです。

村長は、配布の事実は認めつつ、「政党の作ったリーフレットではなく違反ではないと判断した」などと話したということです。

村の顧問弁護士・長谷川洋二 弁護士:
「パワハラの問題は火の気のない所に噂は立たないという前提で、加害者はうそをつく可能性がある前提で厳しく(調査を)やるつもり」

パワハラの疑惑については、今後、顧問弁護士が全職員を対象にアンケートを行い実態を把握する方針です。

公選法の疑惑については、すでに警察に事実を申告したということです。

村長は、アンケートの結果などを踏まえて意思表示するとしています。

宮田村・小田切康彦 村長:
「事実関係がはっきりした段階で意思表示したり、発表しなければいけない。仮に警察が立件しようとするようであればが全面的に捜査に協力したい」

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