10月の衆院選で落選した牧原秀樹前法相(53)は28日、次の衆院選で埼玉5区からは立候補せず、後進に道を譲る意向を自身のフェイスブックで表明した。「(比例復活がならなかった)今回は決定的な民意が示された」として、自民党県連が今後実施する埼玉5区の支部長公募に応じない考えという。
牧原氏は「世代交代も必要と感じます。新しいやる気に満ちた血が入ることも必要ではないかと思います」とつづるとともに、自民が比例復活のルールを厳格化したことも今回の決断の理由に挙げた。一方で「未来への責任感・使命感は燃え盛っている。政治は国や地域への根幹であり、そこへの貢献は果たしてまいりたい」としている。
牧原氏は2005年の衆院選で初当選した。立憲民主党の枝野幸男氏と7度対戦して全て敗れ、5回の当選はいずれも比例復活だった。今回は初入閣し法相として臨んだが、党の裏金問題や自身の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連行事への出席が逆風となり、枝野氏に約3万票の差を付けられ比例復活もならなかった。【増田博樹】
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