熊本市の中学校における部活動についてです。
「地域への移行」ではなく「地域と連携」して部活動を続けていく熊本市独自のあり方をまとめた素案が公表されました。
国は、少子化や教員の働き方改革などを受けて、中学校の部活動を地域のクラブや団体などに移す取り組み、いわゆる「部活動の地域移行」を段階的に進めています。
しかし熊本市では、格差のない体験の機会や仲間・指導者との出会いの場など教育的意義があることから、地域と連携しながら部活動を継続させる「新しい学校部活動」をすすめる方針で、28日の教育委員会会議で「新しい学校部活動のあり方」の素案を発表しました。
教職員の負担が課題とされていますが、熊本市では希望する人のみが指導を行う形となり、それに対して適正な報酬が支払われるほか、教職員のみに頼らない幅広い人材確保のため今後「人材バンク」を設置します。(顧問だと1時間1600円など)
また、各家庭に求める金銭面での負担は週5回の活動で月3000円ほどとなり、経済的に支援が必要な家庭などについては援助するとしています。
今後は企業が部活動を財政面で支援する制度を構築したりする予定で、来年3月の教育委員会会議での議決を経て正式に市の方針が決定する見通しです。
熊本市では2027年度中に、この「新しい学校部活動」を開始するとしています。
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