日本維新の会の藤田文武幹事長は27日、党の新代表に国会議員以外が選出された場合に国会議員団をまとめる「共同代表」の選出方法についての規約を説明し、新代表には「指名権」がないことを明らかにした。

維新の代表選には、吉村洋文大阪府知事、金村龍那衆院議員、空本誠喜衆院議員、松沢成文参院議員が出馬している。

党員数が圧倒的に多い大阪府内の人気をバックに吉村氏が優位とされるが、仮に吉村氏が代表となった場合、新たな国会の顔「共同代表」が誰になるかが焦点となる。

藤田氏は会見で、「仮に吉村さん、国会議員以外がなった場合は、国会議員団の方で代表を選出する。その方が共同代表になる」と規約を説明した。

藤田氏によると、12月1日の代表選で国会議員が新代表になった場合は、そのまま「国会議員団代表」を兼務するが、吉村氏が新代表となった場合は、翌2日に国会議員団役員会と両院議員総会を開いて「国会議員団代表」を決める選挙が行われる。

吉村氏には「指名権」がなく、選出された「国会議員団代表」が、自動的に党の「共同代表」になる仕組みだという。

また藤田氏は、「(共同代表は)非常に重要なパートナーとなるので、仮に吉村さんがなった場合、代表の意向は一応お聞きするが、そこに強制力はない」と付け加えた。

会見では、衆院選の落選候補125人のうち39人を、選挙区支部長に「仮再任」したことも発表したが、正式な再任は、新執行部に判断を委ねた。

維新には、候補者が落選すると自動的に「特別党員」の資格を失う規約があり、代表選の告示日に党籍がない状態だったため、この39人にも代表選の投票権はないという。

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