任期満了に伴う大阪府四條畷市長選(12月15日告示、同22日投開票)で、不出馬を表明している東修平市長(36)が27日、大阪市内で会見し、公募で後継候補として選んだ無所属新人で元国連職員の篠原雄之氏(38)について、出馬の意向を撤回、辞退したと発表した。
東市長によると、篠原氏は一時意識を失い、現在は意識があるものの病院で「命に関わる心臓の疾患が見つかり、絶対安静と緊急の検査入院が必要」だと診断されたという。東市長は「住民との対話などを重ねてきたところで、本人は悔しくやむにやまれぬ思いはあるが、このままでは命に関わる可能性があり、家族とも相談して辞退することになった」と説明した。
篠原氏は、東市長が、民間の求人サイトで後継の市長候補を全国公募することを発表し、209人の中から書類選考や市民らの面接を経て選ばれていた。
東市長は今後の対応について「無投票でリーダーが決まるのはよくない。そのような事態にならないような結論を出したい」と話し、選考に関わった政治団体「四條畷市民の力」のメンバーらと協議する方針だという。
市長選には、無所属新人で元市議の渡辺裕氏(50)が立候補を表明している。【芝村侑美】
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