国会議事堂=平田明浩撮影

 赤沢亮正経済再生担当相や坂井学国家公安委員長ら自民党の無派閥中堅・若手議員有志でつくる「無派閥情報交換会」が27日、国会内で会合を開いた。10月の衆院選で初当選した新人議員4人も新たに参加。一つを除き派閥が解消された中、週1回定例で会合を重ね、党内の情報共有を密にしていく考えだ。

 情報交換会は無派閥議員の発信力強化や選挙協力などの互助を目的に今年1月に発足し、国会会期中を中心に会合を重ねてきた。発足当時は閣僚や党幹部経験者は対象にしないとしていたが、石破茂首相の側近の赤沢氏や菅義偉元首相に近い坂井氏が入閣。橘慶一郎氏も内閣官房副長官となり、会のメンバーには政権幹部がそろう。

 関係者によると、21人いたメンバーのうち牧原秀樹前法相らが衆院選で落選。党所属議員が大幅に減少する中、新人議員14人のうち4人が新たに入会し、計18人になった。

 この日は赤沢、坂井両氏や新人議員ら約10人が出席し、活動を本格的に再開させた。28日に召集される臨時国会の日程の流れを確認し、国会と地元の活動が重ならないよう新人議員らに注意喚起があったという。

 赤沢氏は会合後、「国会議員として有意義な活動をしていくには絶対に情報が必要だ」と記者団に情報交換会の意義を説明し、今後も活動を続けていく考えを示した。参加した新人議員の一人は「非常に勉強になった。新人議員にとっては本当にありがたい」と話した。【竹内望】

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