10日午前、福岡・宗像市沖を航行していた海上自衛隊の掃海艇で火事があり、乗組員1人の安否が分からなくなっています。

第七管区海上保安本部によりますと、10日午前10時前、宗像市の大島沖で「エンジンルームから出火し1人取り残されている」と海上自衛隊の掃海艇「うくしま」から無線で連絡がありました。

海上保安部の巡視船などが駆け付け、消火活動を行っていますが、11日午前0時現在も鎮火には至っていません。

当時「うくしま」には38人が乗っていて、1人が煙を吸って病院に搬送された他、海上幕僚監部によりますと、3等海曹の古賀辰徳さん(33)の安否が分からなくなっています。

「うくしま」は海に敷設された機雷除去にあたる木造船で、出火の原因は分かっていません。

齋藤聡海上幕僚長:
しっかりとした消火活動を引き続き実施するとともに、行方不明の隊員の捜索に全力を尽くしたいと考えております。

齋藤海上幕僚長は臨時の記者会見で、「いったん鎮火した後、再燃し、甲板に立っていられないくらいの熱風があり、煙も充満した」「数回、爆発音を確認した。このまま延焼が続くと沈没の可能性がある」と説明しました。

海上自衛隊は掃海艇の機械室のエンジンから出火したとみられ、行方不明の隊員が機械室に取り残されている可能性もあるとしています。

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