憲法記念日に当たり、各党は3日付で談話などを発表した。

▽自民党(党声明)わが国は急速な少子化や大規模自然災害、厳しさを増す安全保障環境など時代の転換点に直面している。わが党は緊急事態対応、自衛隊明記など憲法改正4項目を提示しており、改憲の早期実現に向けて全力で取り組む。

▽立憲民主党(泉健太代表談話)憲法改正は権力側の体制強化のために進めるものではない。国会での憲法議論に慎重かつ真摯に臨む。国民生活が厳しい中、裏金を長年手にし、法律すら守れなかった自民党議員に改憲を任せられない。

▽日本維新の会(馬場伸幸代表談話)ロシアによるウクライナ侵略が続き、中国は軍備増強に突き進む。国民の生命・財産、わが国の平和・安定を守るため憲法改正を遅滞なく実現すべきだ。一日も早い国民投票の実施に向けて全力を尽くす。

▽公明党(党アピール)憲法9条の下で許される「専守防衛」は堅持すべきだ。日米同盟の抑止力・対処力を強化することで、平和外交を積極的に推進する。日本が将来、核兵器禁止条約を批准できるよう、環境整備を進めていく。

▽共産党(田村智子委員長談話)岸田政権は敵基地攻撃能力の保有など「平和国家の理念」を投げ捨てる暴挙を重ねている。今求められるのは、憲法9条を生かした粘り強い外交だ。自民党政治を終わらせ、希望ある政治に変える。

▽国民民主党(玉木雄一郎代表談話)大規模災害などの緊急事態はいつ発生するか分からない。議員任期延長は憲法に規定がないが、緊急事態でも国会の機能維持は必要だ。憲法9条では、自衛権を巡る本質的な議論を先導していく。

▽教育無償化を実現する会(前原誠司代表談話)緊急事態に対する切迫感が国民的に高まっている。「自分の国は自分で守る」との安全保障体制の構築を図るためには、憲法9条の議論が最重要課題だ。現実に即した議論を提起していく。

▽れいわ新選組(山本太郎代表談話)不況による「失われた30年」を取り戻す経済政策と、能登半島地震で被災した方々の一刻も早い生活復旧・復興が最優先だ。これこそ憲法を守る政治であり、その先頭にれいわ新選組が立つ。

▽社民党(党アピール)岸田政権は、殺傷兵器そのものである次期戦闘機の輸出解禁を閣議決定した。抑止力の名の下で進む防衛費増大・軍拡競争に反対する。平和憲法の下、命と暮らしが最優先される社会を目指す。憲法改悪を許さない。

▽参政党(神谷宗幣代表談話)国の守りを外国に依存し、若い世代が自信を失い、国の未来を自分たちで考えることが難しくなっている。国民が憲法を作り直す「創憲」を通じ、未来を考える場を持続的に提供することを目指している。〔共同〕

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