公明党は7日午前、党中央幹事会で、衆院選での敗北を受けて辞任する石井啓一代表(66)の後任に、斉藤鉄夫国土交通相(72)を「推薦」すると決定した。事実上の内定となる。9日の臨時党大会で正式に選出される見通し。
公明は衆院選で、公示前から8減の24議席と惨敗し、石井氏も比例代表から転じた埼玉14区で落選した。石井氏は、15年間代表を務めた山口那津男氏(72)の後継として9月28日に就任したが、1カ月あまりでの交代となる。
斉藤氏は山口氏と同じ72歳。公明が重視する世代交代には逆行するが、少数与党として厳しい政権運営が予想される中、経験豊富なベテランとして「緊急登板」(党関係者)を求める声が強まった。
斉藤氏は1993年衆院選で初当選し、現在11期目。2008年に環境相として初入閣し、党政調会長や幹事長などを歴任してきた。21年10月に国交相に就任した。
国交相の後任には、同党の中野洋昌元経済産業政務官(46)を起用する方向で調整している。【野間口陽】
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