事務所の車の速度超過について説明する武井俊輔衆院議員(右)=宮崎県庁で2024年5月2日午後5時22分、下薗和仁撮影
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 元外務副大臣で自民党の武井俊輔衆院議員(49)=比例九州=が同乗する事務所の車が4月28日、宮崎県日南市の国道220号で制限速度を超過して走行したことが明らかになった。武井氏本人が自身のX(旧ツイッター)に投稿した写真に速度計の表示が写り込み、画像が拡散して発覚した。武井氏は2日、同県庁で記者会見し「速度超過を起こし、事務所の責任者として申し訳ない」と謝罪した。

 武井氏と事務所によると、速度超過があったのは4月28日午前9時過ぎ。公設秘書の男性が運転する車で日南市を出発し、宮崎市へ向かっていた。

 後部座席にいた武井氏は日南市宮浦付近を移動中の様子を自身のXに投稿。「今日は朝から日南海岸を移動。高速が開通し、自動車が減りかなり快適になりました。最高のドライブルートです」などの文章に運転席付近が写った写真を添付した。

 当日は衆院3補選の投開票日で、不適切と判断した武井氏は十数分後に投稿を削除。30日夜になり、時速「91」の速度計の表示を拡大した第三者の引用投稿を見つけ速度超過に気づいた。制限速度は60キロだったという。

事務所の車の速度超過について謝罪する武井俊輔衆院議員(右)=宮崎県庁で2024年5月2日午後5時22分、下薗和仁撮影
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 会見で武井氏は「携帯電話でのやりとりなどに没頭しており、速度超過には気づかなかった」と釈明。運転の秘書は事務所の聞き取りに「次の日程があり、急いでいた。スピードを出している感覚はあったが、法定速度を超えている認識はなかった」と説明している。

 事務所は1日、宮崎県警に第三者の投稿を示して申告し、道交法違反について相談した。武井氏は「速度超過がないよう厳守させると共に、日程の組み方についても余裕をもった対応をしていくことが重要だということを改めて痛感している」と述べた。

 武井氏を巡っては2019年9月、当時の私設秘書が酒気帯び状態で車を運転し、追突事故を起こしたなどとして書類送検された。

 さらに21年6月には、武井氏同乗の車を運転中に自転車と衝突事故を起こしたとして元政策秘書が自動車運転処罰法違反(過失傷害)の罪で略式起訴された。この際は本人も車検と自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)の期限が切れていた疑いで書類送検(不起訴)されている。

 武井氏は「過去に自動車のことでご迷惑をかけたので、運転手には注意を呼びかけてきた。速度超過についても事務所の中で話をしてきたが足らなかった」と話した。

 武井氏は当選4回。22年8月~23年9月に外務副大臣を務めた。【下薗和仁】

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