自民党の尾辻秀久参院議長(84)=鹿児島選挙区=は、体調不良のため議長を辞任する意向を固めた。自民関係者が29日、明らかにした。11月に召集される特別国会で辞任が認められる見通し。
尾辻氏は2023年に風呂場で転倒して腰部を骨折した影響で、歩行が難しくなっていた。周囲には「体力の限界。これ以上迷惑はかけられない」と話しているという。
今年7月に年齢や体力を考慮し、25年改選の次期参院選に立候補せずに引退する意向を固めていた。その際は、議長任期が満了する同年7月まで議長職を続ける意欲を示していた。
1940年生まれ。当選6回。東大を中退後、鹿児島県議を経て89年の参院選で初当選した。副財務相や厚生労働相、参院副議長などを歴任した。【竹内望】
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