熊本空港に初めて自衛隊の戦闘機が訓練で着陸しました。
自衛隊とアメリカ軍による<日米共同統合演習>が23日から始まり、熊本空港では24日午前、F15戦闘機の離着陸訓練が行われました。
【熊本竜太アナウンサー】
「午前8時50分です。熊本空港の滑走路の上、2機のF15を確認しました」
午前9時前、熊本空港上空に現れた4機の戦闘機。
【熊本竜太アナウンサー】
「午前8時52分です。『特定利用空港』に指定されて初めて、航空自衛隊のF15戦闘機が熊本空港に着陸しました」
宮崎県・新田原(にゅうたばる)基地に所属する航空自衛隊の主力戦闘機F15。
全国各地の自衛隊施設や在日米軍施設で、23日から始まった国内最大規模の実動訓練『キーン・ソード25』には、日米約4万5000人の隊員と航空機約370機などが参加し、離島防衛の訓練などが行われます。
訓練は、防衛力強化が進む南西諸島周辺でも展開され、日米の即応体制を示すことで「一方的な現状変更を許さない」という姿勢を周辺国に示す狙いがあります。
また、国は今年8月、熊本空港、熊本港、八代港の県内3カ所の施設を有事の際に自衛隊などが利用する『特定利用空港・港湾』に指定。
24日、民間機が並ぶ熊本空港で初めて戦闘機による訓練が行われました。
F15に続き、熊本空港にはオスプレイも着陸し、高遊原分屯地で燃料補給などを行い、離島での訓練に参加する日米の航空機を支援します。
【市民グループ】
「日米共同演習、反対!」
一方、23日は、熊本空港を訓練に利用することに反対する市民グループが陸上自衛隊の健軍駐屯地を訪れ、「将来的に米軍が使用するための既成事実化だ」などと訴える抗議活動を行いました。
24日午前11時半ごろ、熊本空港を離陸した4機のF15。
自衛隊の計画では、熊本空港から四国沖へと向かい、防空ミサイル訓練や対艦攻撃訓練に参加する予定で、演習は11月1日まで行われます。
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