与党が過半数を維持するのか、野党が過半数割れに追い込むのかが大きな焦点となっている衆議院選挙。
本州最大の小選挙区・岩手2区の各候補が、第一声に込めた訴えや思いについてお伝えします。
県北と沿岸の23市町村にわたる本州で最も広い選挙区の岩手2区。
立候補しているのは届け出順に、自民党の前の議員・鈴木俊一候補(71)、立憲民主党の新人・中村起子候補(59)の2人です。
山田町出身で自民党の鈴木俊一候補(71)。
約20分にわたる第一声では、主要魚種の不漁で厳しい状況にある水産業など第1次産業の振興について、最も長い5分近くの時間を割いて訴えました。
自民・前 鈴木俊一候補(71)
「大変漁業者は苦労されている。秋サケは何としても強い種苗をつくる。そして適期に放流する。こうしたことを通じ増殖事業4~5年でぐるっと一回りをする。このサイクルを途絶えさせてはいけない」
また財務大臣の経験を踏まえ経済対策にも4分ほどの時間をかけて決意を示しました。
自民・前 鈴木俊一候補(71)
「これからも日本の成長の種になる分野、そういう分野には思い切って予算を振り向け投資していく。それによってこれから先の日本の経済、しっかりしたものにしていかなければならない」
一方、立憲民主党の中村起子候補(59)は盛岡市出身の会社役員です。
第一声は4分半ほどで、岩手2区が抱える過疎や少子高齢化の問題にほぼ全ての時間を割き危機感を示しました。
立憲・新 中村起子候補(59)
「少子高齢化、少子は絶望的な状態になっています。国政が手をこまねいて放置してきた、それも30年間放置してきたこの結果が農林水産業の衰退だったり 担い手不足、中小企業の倒産だったりという形で岩手2区を襲っています」
その上で地域活性化に向けた自身の政策や政治への思いを訴えました。
立憲・新 中村起子候補(59)
「何よりも地方に活力を取り戻す。それにはやはり東京一極集中を一日も早く解消しなければならない。この岩手2区、過疎・少子高齢化・経済格差の3つが凝縮された区です。岩手2区を良くすることができれば日本国中良くすることができる」
閣僚経験のあるベテランと新人が議席を争う岩手2区。
投票日は10月27日です。
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