日本維新の会の藤田幹事長は10日の会見で、衆院選後の政権の枠組みについて、「与党の過半数割れで、政界全体が変わる」と述べ、立憲民主党中心の政権交代も、自民党が政権に残ることも、否定しない考えを示した。

維新は衆院選の目標として、「与党の過半数割れ」「野党第一党の議席獲得」の2つを掲げている。

藤田氏は、「与党が過半数割れしたら、政権の枠組みや政治構造が変わり、政界全体が変わっていく」との認識を示した。その上で、「憲法、安全保障、エネルギー、経済政策、社会保障の軸が合わさらないと。選挙前だからと簡単に、組み合わせで『政権を取る』と言うのは、余計に信頼を逸する」と述べた。

記者団から「立憲主体の政権も、自民が政権に残るのも、共に否定しないのか」と問われると、藤田氏は「そうだと思う。どこも排除するつもりもないし、どこと組むとうたって選挙に臨むつもりもない」と語った。

維新の馬場代表も9日、「与党過半数割れで政治に緊張感を持たせると、我々がキャスティングボートを握って、訴えてきた政策や法案を実現できる可能性が飛躍的に高まる」と述べている。

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