自民党の森山幹事長らと会談後、記者団の質問に答える石破首相(8日、党本部)

石破茂首相(自民党総裁)は8日夜、党本部で森山裕幹事長や小泉進次郎選挙対策委員長と1時間半ほど会談した。次期衆院選を巡り、派閥の政治資金問題に関与した議員への対応を協議した。会談後、記者団に「最終調整した。いろいろな観点から総合的に判断する」と述べた。

党幹部は同日夜、公認しない議員が10人以上にのぼるとの見通しを示した。党執行部はすでに政治資金収支報告書の不記載があった議員のうち萩生田光一元政調会長ら6人を非公認とする方針を決めており、数人を追加する。

9日朝に開く選挙対策本部会議で衆院選の1次公認を決める。

首相は党本部での会談に先立って8日昼も首相の国会内の事務所で森山、小泉両氏とおよそ30分会った。

首相は6日、不記載があった議員の対応方針を表明した。党の処分が継続している議員は政治倫理審査会で説明した場合を除き非公認とし、不記載議員は公認の場合も比例代表の重複立候補を認めないことなどを説明した。

公認を巡り森山氏は7日、記者団に都道府県連から公認の申請があっても勝つ見込みが乏しい場合には非公認とする可能性があると強調した。

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